2012/12/11

温泉入浴指導員、2日間研修レポート【その三】

 先ほど、ちょっと台北の気温を調べてみたんですが、17度とかなり暖かいですね。今日の最低気温3度前後だった東京はこの冬、いつ雪降るのでしょうね。

 こんな寒い毎日が続きますと、やはり休みをとってどっかの温泉地に行って暖かいお湯に浸かりたくなっちゃいますよね。とそう思いながら今日もバタバタな一日を過ごしました。

 今まで行った温泉地の中に、個人的に気になったのが伊豆と箱根です。そう、日本のみならず海外からの観光客にも知られている有名な温泉地です。なぜかというと、早坂先生のおっしゃった通りだと思います。「温泉地に行くと、その自然環境に囲まれるのもひとつの癒し療法です、入浴剤で叶うものではないだと思います。」(ちょっと自分なりの言い方に変えたんですが、意味は大体同じ)



 さてさて、本題に突入しましょうか。


 一日目のレポートは前回で紹介させていただきましたので、今回は二日目について色々と書かせていただきたいと思います。


 二日目の朝、5時の目覚まし時計で起こされました。(笑)ちょっと早いかも知れませんが、前日に電車の運転見合わせにあったので、やはり早めに着いたほうが無難です。

 色々準備して、6時ぐらいの電車に飛び込み、新木場駅についたのが8時過ぎ。


 二日目の開始時間は一日より遅めの9時半からなので、この間にロッテリアでちょっと朝食を取ることに。ちなみに注文したのはチーズバーガーのポテトLセット+ホットコーヒー。

 どうやってご飯を食べたのは省略させて頂きますけど、兎に角元気になって朝をがんばろう!!!ってめちゃぐちゃよかったです。


 ちょっと話が脱線しちゃいましたが、9時に教室につきました。

会場の隣にある夢の島公園、ここはゴミで埋め立てられた埋立地です。


 すでに後藤先生と今日の担当の先生で温泉医科学研究所の所長の医学博士、早坂 信哉 先生、と学員の一人がいらっしゃいました。僕は4位か(笑)。ちょっと残念だったです。

 そして開始までの時間、やはり交流タイムを存分味わいました。どこに行ってもやはりみんなとの交流があったほうが一番いいですね。ソニー関係企業にお勤めの女性の方と早坂先生と台湾の話で盛り上がりました。いい国際交流ができたかも知れません。



 時計は9時30分、今日の1日座学が始まりました。


 今日一日の担当先生は、早坂 信哉 先生です。医学博士で、専門的な視野から温泉と風呂について、いろいろ貢献をなさってます方なので、その知識を少しでもいいのでそのままこっちの頭にコピペしたいですね。

温泉入浴指導員養成講習会 温泉医科学研究所所長 医学博士 早坂信哉先生


 朝は、温泉環境と健康、まずは「温泉とは何か」から入ります。温泉とは何かと聞きますと、多分「バカすんな」って突っ込みたいかも知れませんが、意外と定義自体はかなり複雑です。日本の場合だと、特定の物質の量が1Lの水の中に一定比率以上含まれてないと、温泉とは言えない。そして温度上の温泉の分類は、一定の温度以上にならないと「温度上の温泉」とはいえない。

 でこちらの2つの温泉は、定義自体が違いますので、イコールではないことにご注目してください。

温泉入浴指導員養成講習会テキスト 早坂信哉先生
温泉とは?


 つまり、同じ「温泉」という言葉だけでも、場合によってその定義自体も全然違います

 そして話が進みますと、今度は世界各国においての温泉の歴史、そして温泉に対する意識なども先生はすべて詳しく説明なさいました。日本みたいに、お風呂に浸かる習慣を持つ国はほとんどいないという事実。

 なので、特に観光業に従業する方には、一度日本の温泉についてしっかり徹底的に勉強しておいた方がいいだと思います。日本を代表し、かつ日本が世界に誇る文化なのです。温泉を楽しみにいらっしゃるお客様も多数存在しておりますので、案内側が事前に色々知っておくこともその方々のためにできるおもてなしだと思います。

 
 さまざまな入浴法だけではなくて、温泉の環境健康、そして温泉の衛生管理においてもいろいろ先生から教わりました。

 特に温泉の衛生管理はかなり大事だと自分はそう思ってます。

 温泉の温度といろいろな物質が含まれてる特性から見れば、人だけではなく菌類(レジオネラ属菌)もこんな環境が大好きです。しかも、よく「かけ流し」温泉だから大丈夫とかそういうことはありません。きちんとした衛生管理が必要です。

温泉入浴指導員養成講習会テキスト 早坂信哉先生
温泉の泉質

 あと温泉の泉質の種類特徴成分と適応症、そして分析書の見方などもわかりやすく説明していただいたので、いままで見てもわからなかった分析書を、これから見るのを楽しみにしております。

 特に飲泉に対する見識は、日本当局と海外との違いとも興味深かったです。日本では「安全」は何よりも第一なので、飲泉に対する制限はかなり厳しいです。逆にヨーロッパでは飲泉については「健康」を第一に考えた結果なので、ミネラルウォーターでもほとんど天然温泉を使われてます。

温泉入浴指導員養成講習会テキスト 早坂信哉先生
温泉分析




そして念願?の昼休み時間が来ました(笑)。



 今日は残念ながら売店のおにぎりが完売状態なので、徒歩で駅まで行って、吉野家のお世話になりました。うまっ。

 会場に戻りましたら、まだまだ時間がたくさんありましたので、やはり交流。

 医療関係の仕事に従事する男性の方と、温泉リゾートホテルに勤務する女性の方と、いろんなことについてお互いに聞き合って話し合ってました。やはりここに研修に来たみんなは基本的に温泉好きで、そしてその中には温泉関係の仕事をする機会のある方が多いですね。

 一日目の帰りにも、北海道でペンションを経営してる男性の方と北海道で温泉関係の仕事をなさってる男性の方を一緒に話しながら駅に向かいました。

 20名ほどの小人数クラスなんですが、北海道から九州まで全国から温泉好きが集まってきて一緒に勉強すること自体は、素晴らしい、すごいと感じますね。



さてさて、楽しい時間はまた終わりました。(笑)



温泉入浴指導員養成講習会テキスト 早坂信哉先生
温泉の保養地療法



 午後は、同じ早坂先生による座学です。今度は温泉医学、つまり温泉と医学を結合して医学の検証結果とかを温泉療法の裏付けをすることだと思います。


 温泉療法は、実は現代医学ではできないところを補う役割をきちんと働いてます。


 医学と併用して温泉療法を補佐的に取り入れると患者の回復などを促進し、日常の保養にかなり効果の良いやり方だと感じます。

 最後は、通らなければならない「修了試験」がありましたが、無事に合格しました。

そして証明書をもらいました。これで温泉入浴指導員の研修は終わりましたのですが、温泉についてはこの研修はただの始まりに過ぎません。
 
温泉入浴指導員 養成講習会修了証


 で、講習の内容の中に一番衝撃を受けたのは、「疲れたときは温泉には入らないでください」って教えてもらったこと。

 なぜかというと、実は疲れた際に温泉に入ると、ただもっと疲れるようになるだけで、出来れば少し休憩してから温泉に使ったほうがいいです。それにつかれた状態で温泉に入ると、体に与える負担はかなり大きと実際に証明されてます。

 もう一つは、温泉に浸かるだけで痩せることはありえない話。温泉に浸かるだけで消耗したカロリーはかなり少ないですので、水中運動をあわせてやらないと効果が出ません。

 色々面白かったし、いろんな業界の方とも交流ができたのもありがたいです。

 午後の休憩時間に、政府主催の東ティモール温泉プログラム企画の事業で実際に東ティモール温泉に行ったことのある女性の方とお話ができました。

 「東ティモール温泉」聞きましたら、すごく興味わきました。実際にその体験もブログで詳しく書いてなさいましたので、拝読させていただきました。大変考えさせられる文章です。

 そして帰りの時に、僕と同じ年ですが現役のモデルで役者の女性の方とも話をしました。温泉が大好きな方で、雑誌の温泉特集によく出られまして、今度は主演の舞台が来年に公開すると聞きました。

 そして一緒に駅まで話をしたのは、温泉大好きな主婦の方で、台湾についてもいろいろ二人で熱烈に話し合いました。

それぞれ違う業種、業態のみんなさんは、二日間という短い間、研修で各地から集まってきて、一緒に温泉について頑張ってまして、そしてまた、それぞれの道に戻り、これからの人生で今回の成果をうまく組み合わせて役に立つように頑張ってます。みんなの頑張りっぷりを見て、僕も負けないぞ!!!と改めて強くそう思うようになりました。



二日目は、こんな熱い思いを抱えながら京葉線で帰りました。

電車は通常運転でした。



次回の【その四】では、まとめ情報を書かせていただきたいと思います。

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