2012/12/20

2012年日台通訳案内士交流会、台湾視察研修団レポート【その五:プラン作り3 観光スポットの話】

 2012年はこれから最後の10日間に突入します。今年の良かったと思うことはいくつかきっとあるはずですね。感謝しながら新しい年を迎えましょう。

 1月1日のご来光を見に行く人は大勢いるのではないか?ご来光をご覧になって、新しい一年でも頑張っていけるようパワーを頂きたいですね。僕はその日時間があったら銚子に行きたいな。

 で、昨日一日投稿を休ませていただきましたが、どうもありがとうございました。そして大変お待たせいたします。今年中にこの連載を終わらせていただきたいけど、内容的にはどうでしょうね。自分もはっきりわからないままですみません。

7月に添乗で日本に来た友人たちと行ったディズニーランドも今年のいい思い出になります。(2012年7月 東京ディズニーランド)


 最近トルコ語にハマってるって前も言ってましたが、ちょっとここで少しおもしろい話を。

 日本語を勉強する前に、日本語を少しながらも「ありがとう」や、「いらっしゃいませ」とかよく耳にする機会がありました。台湾では日本語は英語よりも人気なため(かも)だと思います。

 で、そんな中に、悪口言葉も最初から知ってますし、例えば「バカ」「アホ」「チクショウ」とか、で、日本語を勉強し始めてからだんだんといろんな悪口言葉を知るようになって来ました。例えば「クズ」とか。

 今日は悪口言葉教室ではないのであえて保留させて頂きます。今日言いたいのが、「クズ」という言葉です。

 トルコ語を勉強し始めて、最初に覚えたのが「Kız」と書いて「クズ」と発音するこの単語です、なぜなら日本語の悪口言葉の発音のままですが、意味は全然違います

 トルコ語では、この「Kız」という言葉は、名詞として使うときには、「娘」「女の子」という意味になります。トルコ人は日本に来て絶対最初にショックを受けた言葉もこれに違いないかなあと勝手に想像してました。

 そして、この「Kız」動詞として使うとどうなりますか。

 答えは「怒る」という意味になります。

 こっちもなかなか面白いね。逆にこっちのほうが日本語と似てる?かも知れません。



 冒頭が長くなりましてすみませんでした。

 では、本題に入ります。

出発前に空港で研修についての説明なさいました関西組担当のサブチーフ亀井先生。(2012年6月27日 関西空港)


 前回、と前々回では、ホテルや、レストランについて、どのように決めさせていただいたのかをその経緯を説明させていただきました。今回では、観光スポットにつきましてその選択基準をご説明させて頂きます。

 
 まずは、選択基準ですが、他の団体ですと、参加者の目的などは大体主催者側の企業や学校、官公庁とかの中にある担当者たちと相談すれば決められますが。私達視察研修団ですと、どうしても参加者のご要望にも答えなければなりません。

 実際的には、参加者たちにとってどんなところに見に行きたいとかを予めある程度の予測をしなければなりません。

 でも、前前前回(笑)にも書きましたように、参加者の中に、初めていく人もいれば、何回も行ったことある人も存在するし、「台湾」について予めある程度の知識を持つ方もいらっしゃれば、ゼロのまま来られる方も少なくありません。

 もちろん視察団ですので、皆に予め予備知識として台湾事情を勉強しておくように説明はしましたし、後はベテランガイドたちの腕の見せとこですし。心配はそこまでありませんでしたが。

今回は視察研修です。(2012年6月28日 シーザーパークホテル台北 南京ルーム)


 問題は、初回の方と、何回も行ったことある方の方かなあ。と思ってましたが、協会の方々と相談してからも、そんなに問題はないのではと少し焦りを落ち着かせてもらいました。

 だって、視察研修ですもの。観光の気分ももちろん重要ですが、ある意味では初めてでも何回か来たとしても、今回は別格です。

 視察研修という目的がある。ということで、例えば何回が行ったとしても、今回は単なる観光者ではなく、ここについて「勉強」しに来ますから。視点としても全然違いますし。「初回」同様と考えればいいことです。

 ですので、視察、研修にふさわしく、人気スポットを全て入れさせていただきました。

 視察、研修と言っても目的はいろいろありますが、今回の目的の一つである海外の観光誘致について見学するのがありますので、でしたら人気スポットにしてみればまさしく誘致成果が出たところですね。そこで、なぜその観光地は人気になったのかについて視察し、そこの魅力やそこをガイドするときのガイドスキルを研修し、更にもう一つの目的である旅程管理の実地研修にも、ちょうどよくお客様を連れて行くところを研修するので、すぐに役に立つと考えられます。

 では、もう一度今回訪れる観光スポットを見てみましょう。


 一日目龍山寺台北101

 二日目中正紀念堂九份

 三日目:(台北)故宮博物院


 どれも初めて台湾を訪れる人がよく行く場所でもあるし、世界でも知名度の高い観光スポットですし。世界中からの観光客で賑わうとこですので。では、簡単に紹介させて頂きます。


 龍山寺

台湾の若者も普通にお参りに来る龍山寺。 (2012年6月27日 台北龍山寺)


 台湾屈指の古寺の一つで、地元の方々によって古くから信仰されてきたお寺です。観音菩薩を主神として祀り、二戦中に空襲され炎上しても木像の神体にはほとんど無傷だったそうです。

 ちなみに、台湾では若者もよく寺院にお足を運ぶので、寺院とその周辺は市場みたいな感じなので、年配者だけが行く日本のお寺に対するイメージとは全然違います。また、いろんな願いをここ一箇所で掛けてもらうためにいろんな神様を一緒に祀るため、願掛けのコンビニとも言われてます。


 台北101

真下から撮った台北101。(2012年6月27日 台北101)


 かつては世界一高さを誇ったビルで、今でもその奇特なデザインとして人気を呼んでいます。建設中には日本の建設会社も活躍されたりとか、日本の技術も沢山取り入れられて完成後は台北のランドマークになりました。

 ちなみに、その奇特なデザインは、中国の伝統的な「風水」説を取り入れた結果とも言われてます。また、ビル本体の外装や内装においても沢山な「風水」的なデザインを巧みに洋風デザインに溶け込んでます。


 中正紀念堂

横から見た中正紀念堂。(2012年6月28日 中正紀念堂)


 日本人では知らない人のいないほどの人物「蒋介石」は、元中華民国総統で、日中戦争の中国側の最高指揮者だった方でした。この記念堂は当時亡くなられた蒋介石を記念するために、台北市の中心部に作られたので、両側には国家レベルの音楽劇場を併設し、本堂では毎日有名な「衛兵交替式」を昼間に0分毎に行われています。

 ちなみに、蒋介石は、実は大の親日家でもあったという説もあります、日本に留学し、後に軍事学校を卒業し、当初から日中戦争の回避をしたかったそうでした。そして、記念堂では彼の銅像の向かう方向にご注目ください、あれは西に向かってます、つまり中国をいつか取り戻したいという願いが彼の心にはずっとあったのです。


 九份

九份での定番撮影地、旧映画館前の階段。(2012年6月28日 九份)


 元金鉱、炭鉱夫の憩いの場でもあったこの金鉱炭鉱の下町だったところは、一旦金鉱炭鉱の採掘完了に伴い没落しましたが、その後映画「悲情城市」で再び観光地として賑わいを取り戻しました。今ではすっかりレトロな山町のイメージをアピールし国内外からの観光客を誘致し続けてます。

 ちなみに日本ではこの九份は「千と千尋の神隠し」の舞台としてその名を知られるのですが、宮崎駿監督は本当に来たかどうかは本人ははっきり答えてない、ただ「いろんなところを参考しました」とおっしゃったそうです、やはり参考しに来たのではと思われます。



 台北宮博物院


故宮博物院を本館一階の外から撮影。 (2012年6月29日 故宮博物院)
世界四大博物館とも呼ばれてるらしいこの台湾最高レベルを誇る国家級博物館、館蔵の宝物は全80万点弱だそうです。国共内戦の際に、転々として最後はここ台湾に蒋介石の命令により運ばられてきました。「翠玉白菜」「肉形石」「象牙彫」「清明上河図」「汝窯の青磁」などが有名。

 ちなみに、この故宮の後ろに位置する山の中には、実際に展示されてない何十万点の宝物が厳しく管理されています。すべての展示物を一回り見たければ、70年以上故宮を通い続けなければならないとも言われてます。



 以上、簡単に今回の場所選びについて説明させていただきましたが、正直に言うともっとたくさんのところへ皆と連れていきたかったのですが、やむを得ず割愛したのが、「北投温泉」「淡水」「国父(孫文)記念館」「金瓜石」などいつくかあります。また今度機会があればプランに入れさせて頂きます。

 「ちょっと待って!、他にもいっぱい行くべきとこがあるのでは」と、ちょっと台湾についてお分かりの方は多分ここでツッコミたくなるのでしょうね。

 僕も同じ思いを持ってました。なので、「オプション」をも作りました。詳しくは次回で説明いたします。

 最近周りの友人達は皆風邪を引きましたようですので、皆様グレグレも体調管理にお気をつけ下さいね。

 ではまた次回。

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