2012/12/15

2012年日台通訳案内士交流会、台湾視察研修団レポート【その二:経緯2】

 このレポートは、何回で終わらせますか。書いてる自分も気になります。いろいろな経験をさせていただきましたことに、やはりイベント終わって半年以上経った今でも忘れられません。

 今日の台北気温は、友人から聞いたのですが、なんと最高気温28度だったということ、ええええと嘘のような話ですが本当だそうです。日本では雪降ることも珍しくない時期に熱帯でもない(そう、南国ですが台北は熱帯に属してません。)台北が夏日寸前。まさか世界終末が来るのかと信じたくなくても信じるようになるかも知れません。

 
 台湾出身の僕は、実は出身は台北ではないです。台湾の第三都市にあたる台中、とは言いたいですが、残念ながら台中とは少し離れたところの【彰化】というところで生まれ育ったのです。

彰化のランドマークとして知られている【八卦山大仏】。(写真は彰化県庁観光サイトより)


 二年前にある台湾の映画のお陰で、彰化は一気に中華圏でその名を知らされましたが、日本では相変わらず知名度低いままで、なので初めて合う人には、出身地は台湾のどこですかって聞かれたら最初は必ず『台中』って答えるようになりました。

 二年前に大ブレイクしたその台湾の映画はというと、『那些年,我們一起追的女孩』というタイトルで、もともとは彰化出身の台湾人気作家『九把刀』が自分の経験を元に書かれた小説で、後に『九把刀』自身が監督としてこの作品を映画化にし、最初は業界の中ではこの映画が人気になるとは誰も信じてなくて、ほとんどの資金は『九把刀』自身と事務所の社長さんの自腹だったそうです。この映画を見た誰もか「感動させられた」って感想を言ったそうで、「青春と恋愛」をテーマにした作品です、また見たことのない人はぜひ一度御覧ください。

映画『那些年,我們一起追的女孩』公式宣伝ポスター


 長引きました。


 そのあと、台北でひとり暮らしを始め、また在学中に国家資格である『中華民國日語華語觀光導遊』(日本語と中国語の観光ガイド、日本では『通訳案内士』に当たる)、そして『中華民國日語華語觀光領隊』(日本語と中国語の海外添乗員、日本では『総合旅程管理主任者』に当たる)の試験を受けて合格し、その後在学中から台湾で日本語観光ガイドをメインとしてしばらく仕事をさせていただきました。

 その時に、大変お世話になりましたのが、当時の雇っていただきました会社であるJTB台湾、そしてガイド研修からいろいろとアドバイスや業界情報などを提供していただきました『中華民國觀光導遊協會』の皆様です。お陰様でいろいろ成長することができました。


 そんなご縁があったことから、今回の交流の話を『中華民國觀光導遊協會』に持ち込んだ時にも、当時から事務局長として担当なさいました 杜 鴻安 様からも「大変歓迎いたします、全力で協力します。」という快諾を得られることができました。


 で、僕の今回の交流イベントでの役割はと言うと、こうした両協会の業務上の連絡及びやり取りを担当し、そして自ら台湾で観光ガイドした頃の経験を活かして三日間のプランを作ることがメインでした。裏ではかなりもっと動いてたはずだと思いますが、自分の得意なことについて信じていただき、そしてすべて任せていただいた他のスタッフに大変感謝いたします。


ということで、業務上の連絡は、またこの先詳しく語りますが、自分の大好きなプラン作りからお話させて頂きます。

台湾で一番高いビル、台北101。(2012年6月27日 台北101)


最初は、実は2案を事務局に提示いたしました。


その前に、実はかなり悩んでました。

 今回の参加者の中に、【初めて台湾に行く】方もいるかもしれないし、【台湾に何回も行ったことある】方ももちろんいないはずがありません。そして【台湾の事情】について予めある程度の知識を持つ方もいれば、【まったく初心者】の方もいます、後は参加者の年齢層も想定しなければなりません。

台湾では普及となったカウントダウン式の歩行者用信号機。(2012年6月28日 西門町近く)


 そして出発地は最初から【東京】【関西】と想定したので、両空港からほぼ同時に台北に到着する便を選ばなければなりませんし、それに合わせて初日のスポットは皆様の体力や現地の移動時間を考慮して取捨選択しなければなりません。

 三日間という日程は長くもない、短くもないので、そして到着する日と帰国する日は飛行機の関係でほぼ半日しか観光する時間がありません。事実上二日間のコースになり、更に今回のメインイベントである『中華民國觀光導遊協會』との交流会を挟む形になるので、観光に回す時間は、結局三日間とも半日しかありません。

 いろいろ皆様に知ってもらいたいところがいっぱいし、皆様に視察の際にも観光の気分で楽しんでもらいたいし、でも何回か来た人もいれば初めての人もいるし、やはりメインスポットを中心にプランを作らないといけないし、実際に観光できる時間は限られてるので、一部のスポットを今回割愛させていただきました。

で、実際に出来上がりました2つのプランは、実は内容的にはほぼ変わりがありません。変わったのがそのスポットを先に行くかあとに行くかという順番だけです。

ちょっと長文になりましたので、とりあえず出来上がった日程表を、簡単にご紹介します。

台湾で一番人気で有名な観光地といえば九份、その展望台眺望は絶景です。 (2012年6月28日 九份)



 一日目(成田発、関西発→台北、半日観光)

   台北桃園空港到着(14時頃)
    
   台北市内へ移動

   視察場所:龍山寺→台北101→ホテルチェックイン(シーザーパークホテル台北)

   夕食(点水楼)(フィードバック)

   自由参加オプションツアー


 二日目(台北半日観光、交流会)

   視察場所:中正紀念堂、九份

   昼食(洪師傅牛肉麺)

   通訳案内士意見交流会(シーザーパークホテル)

   自由参加オプションツアー


 三日目(台北半日観光、帰国)
 
   視察場所:故宮博物院

   昼食(故宮晶華)(フィードバック)

   帰国




 説明につきまして、また次回にします。

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